新規事業

中小企業・SDGsビジネス支援事業の公募(途上国との新たな取り組み)に申請します。


当社の製品・技術と、途上国の開発ニーズのマッチングを仲介して頂く為に、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業の公募に申請します。



セルロースナノファイバー(CNF)を濃縮する技術を開発


今注目されるCNF

【CNFって?】
CNFは、木材等植物の主成分のセルロースをナノレベルまで細かく解きほぐした繊維状の物質です。
植物由来であることから、生産、廃棄における環境負荷が小さく、リサイクルが容易な再生可能資源として注目されている新素材です。
下記のように様々な優れた特性を有することから、幅広い用途への利用が期待され、製紙メーカーをはじめ、様々な業界で研究開発・用途開発が進んでいます。

【特徴】
・生産、廃棄における環境負荷が小さい
・リサイクルが容易な再生可能資源である
・軽量・高強度・・・鉄の5分の1の軽さで鉄の5倍の強度
・温度変化に伴う伸縮がない
・透明性が高くナノセルロースから作ったフィルムは光を透過
・ナノセルロースで作った膜は酸素などのガスを通しにくい

【用途展開の可能性】
CNFの様々な特徴を活かし、自動車、家電品、電子部品・基盤、包装材料、ろ過材料、金属等担持材料、インク・塗料、化粧品、食品等、様々な用途展開の可能性があります。

今までのCNF

現在は、のり状のCNF溶液に含まれるセルロースは1~2%程度と、98%~99%が水の分散液で製産・利用されている状態。
そのため輸送と保管コストの低減が課題となっていた。

西光エンジニアリングが技術開発

CNF溶剤を濃縮する技術を開発。水分を低温で蒸発させ、成分変化なく短時間での濃縮を可能にした。
運搬・保管のコストを削減はもちろん、多彩なCNF活用可にも大きく期待されている。
マイクロ波減圧乾燥法の技術を応用し、CNF溶剤全体を加熱。さらに庫内を真空近くまで減圧することで水分を低温で蒸発させ、成分変化なく濃縮が可能。
既に10%までの濃縮に成功している。

CNF濃縮液の評価


・濃縮液は、CNF分散液の特徴であるチキソトロピー性(注1)が認められる。
・再分散液は、濃縮時の濃度が高いほど再分散時の粘度が低くなった。
 ※濃縮と共にCNFの凝集が進むことが推察される。
(注1)チキソトロピー性:ゲル状のCNFを上下に振ると粘度が低下して液状に、静止するとゲル状に戻る性質

※画像をクリックすると拡大します ↓
CNF濃縮液の粘度特性
濃縮液の粘度特性

CNF再分散液の粘度特性
再分散液の粘度特性



今後の事業展開

・量産型の濃縮装置の実用化と濃縮CNFの商品化をめざす
・数十㎏単位のCNF濃縮装置を開発し関連企業への販売をめざす
・自社で濃縮CNFを生産し販売する
・CNF水溶液を薄めずに高濃度のまま使用するニーズに対応する